「早期希望退職」。 この言葉には、長年の会社員生活からの解放と、新しい人生への期待が入り混じった甘美な響きがあります。
私自身、実際に早期退職に踏み切った一人です。 会社都合扱いとなったため、330日という長い雇用保険の給付期間をいただき、「これだけあればじっくり次の道を探せる」と、当初は高をくくっていました。
しかし、再就職支援サービスを通じて突きつけられたのは、**「50代の再就職市場の冷徹な現実」**でした。 これまでのキャリアを評価してもらおうと「正社員」の座を追い求めれば求めるほど、選択肢は狭まり、提示される給料は激減。それなのに求められる責任は以前と変わらない…。
「本当に、このまま別の会社にしがみつくだけで幸せなのだろうか?」 「60代、70代になっても、誰かに雇われ続ける人生でいいのか?」
そう自問自答した末に、私はある一つの決断をしました。 それは、あえて「正社員」にはこだわらず、「契約社員」として働くという選択です。
「え?正社員になれなかった負け惜しみ?」と思われるかもしれません。 いいえ、違います。これは、65歳以降の人生を豊かにするための、極めて**「戦略的なダウンシフト」**なのです。
なぜ私が、安定の象徴である正社員ではなく、あえて契約社員を選んだのか。 そして、そこで生まれた時間を使って何を目指しているのか。
もしあなたが、定年後の生活やこれからの働き方に少しでも不安を感じているなら、ぜひ続きを読んでみてください。 これは単なる転職の話ではなく、会社に依存せず「自分の力で稼ぐ」ための、50代からの生存戦略のお話です。
早期退職後の「雇用保険」と「再就職」のリアル

早期退職後の「雇用保険」
会社都合での退職だったため、私には330日分の雇用保険給付期間が与えられました。 約1年弱。これだけあれば、ゆっくりと次のキャリアを考えたり、少し休んだりできる……当初はそう思っていました。
早期退職後の「再就職」
しかし、実際に再就職支援サービスを利用して動き出すと、そんな楽観的な気分はすぐに吹き飛びました。 そこで突きつけられたのは、「50代」という年齢に対する厳しい評価です。
もちろん、これは不当な扱いというわけではありません。逆の立場、つまり採用する側の視点に立てば、痛いほど理解できる話でもあります。
組織の若返りを図りたい中で、扱いづらい年齢の人間が入ってくれば、既存社員とのバランスや指揮命令系統に気を使うことになります。「無理してまで採用するメリットがない」と判断されるのは、企業組織の論理として当然のことです。
そう頭では理解していても、今まで培ってきたキャリアや経験を活かして、以前と同じような「正社員」のポジションを探そうとすると、現実は残酷でした。
- 激減する年収: 正社員で採用されたとしても、給料は現役時代の半分以下というケースも珍しくありません。
- 変わらない責任: 給料は下がるのに、正社員である以上、責任あるポストやハードな業務を求められます。
現実からの学び
「給料が下がり、責任は重く、定年までの数年を必死に働く。」 この現実に直面した時、私は痛感しました。
このままでは時間の切り売りでしかなく、最終的には何のスキルも残らない……。これからは、会社という看板に頼るのではなく、「自分自身で稼ぐ力」を身につけなければ、本当の意味での安定は手に入らないのだと。
なぜ私は「あえて契約社員」を選んだのか?(戦略的ダウンシフト)

再就職活動での気づきを経て、私が最終的に選んだのは**「契約社員」という働き方でした。 これは決して「正社員になれなかった」のではありません。「自分のビジネス(ブログ収益化)を育てるための時間を確保する」**ために、主体的に選んだ道です。
私が契約社員を選んだ理由は、以下の3つの「戦略的メリット」があるからです。
1. 「時間」と「脳のメモリ」を確保できる
これが最大の理由です。 現在の仕事は、定時退社が基本で、土日祝日は完全に休み。そして何より重要なのが、「家に仕事を持ち込まなくていい」という点です。
正社員時代のように、帰宅後や休日も仕事のトラブル対応に追われることはありません。退勤のベルが鳴った瞬間、私は「会社員」から「個人事業主(ブロガー)」へとスイッチを切り替えます。
この「クリアな脳」と「まとまった時間」こそが、新しいスキルを習得し、ブログを構築するために不可欠なリソースなのです。
2. 最強のセーフティネット「社会保険」
起業やフリーランスを目指す際、最大のネックになるのが健康保険や年金です。
契約社員であれば、会社が社会保険料の半分を負担してくれます。さらに私の場合、妻を扶養に入れることも可能です。 生活の基盤(毎月の給料と保険)を会社に守ってもらいながら、リスクゼロで自分の事業に挑戦できる。
これほど恵まれた環境は、他にはありません。
3. 50代からの「自尊心」の守り方
給料が激減した正社員として、年下の同僚にこき使われながらストレスを抱えるよりも、割り切った雇用形態で淡々とタスクをこなし、「本業は別にある(ブログ運営)」というプライドを持って生きるほうが、精神衛生上も健全だと感じています。
目指すは「65歳満額受給」までの収益化体制

同世代が集まると、よく話題になるのが「年金の繰り上げ受給」です。 「早めにもらっておいた方がいいのでは?」という声も聞きますが、私は今のところ繰り上げ受給はせず、65歳からの受給開始を目指しています。
私の描いている具体的なロードマップ(資金計画)は以下の通りです。
老後資金の保全
これまで積み上げてきた老後資金には、65歳の年金受給開始まで一切手を付けません。
ハイブリッド生活
日々の生活費は、「契約社員の給料 + ブログ収益」でまかないます。
完全脱サラへのシフト
65歳になる前であっても、ブログ収益だけで生活費をまかなえる目処が立った段階で、契約社員を辞めて完全脱サラへ移行します。 労働時間をすべてブログ事業に投下することで、さらなる収益拡大を図ります。
つまり今の生活は、「時間の切り売り(給料)」から「資産からの収入(ストック型収益)」へシフトするための移行期間なのです。 会社に時間を捧げて対価を得る働き方から卒業し、自分が寝ている間も稼いでくれる仕組みを作る。そのための時間を確保する手段として、今の契約社員という働き方が最適解だと考えています。
まとめ:50代の「負けない」戦い方

早期退職後の再就職は、決して楽なものではありません。 しかし、「正社員でなければならない」という固定観念を捨てると、全く違った景色が見えてきます。
今の私にとって、会社は「生活費を稼ぐ場所」であり、人生のすべてではありません。 本当の勝負は、帰宅後のデスクの上で起きています。
もしあなたが、早期退職や定年後の働き方に迷っているなら、**「あえて責任の軽い仕事を選び、余ったエネルギーをすべて自分のビジネスに注ぐ」**という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか?
今日から始めれば、65歳には大きな資産になっているはずです。
私が実践している「50代からのブログの始め方」や、実際に使っているサーバーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。


